近年【SDGs】という言葉をよく見聞きするようになったと思います。これはファッション業界でも同様で、【SDGs】に掲げられた17の目標が定められており、多くのブランドが様々な角度から目標を達成すべく取り組んでおります。

1:SDGsとは

2:17の目標

3:ファッション業界とSDGsの関係性

4:SAISAとSDGs

1:SDGsとは?

SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)とは、2030年までに持続可能で、より良い世界を目指す国際目標のことです。17のゴール・169のターゲットで構築され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国も取り組むユニバーサルなものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

2:17の目標

基本的人権や生活水準に関する内容

1. 貧困をなくそう 2. 飢餓をゼロに 3. すべての人に健康と福祉を 4. 質の高い教育をみんなに 5. ジェンダー平等を実現しよう 6. 安全な水とトイレを世界中に

経済的・社会的な豊かさに関する内容

7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8. 働きがいも経済成長も 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 10. 人や国の不平等をなくそう 11. 住み続けられるまちづくりを 12. つくる責任つかう責任

地球環境に対する内容

13. 気候変動に具体的な対策を 14. 海の豊かさを守ろう 15. 陸の豊かさも守ろう

目標を達成するために欠かせない目標

16. 平和と公正をすべての人に 17. パートナーシップで目標を達成しよう

3:ファッション業界とSDGsの関係性

業界でも様々な取り組みが行われていますが、その中でもファッション業界は活発です。どのように結びつくのか3つに分けて解説します。

  • 大量生産・大量消費

様々なメディアでも近年大きく取り上げられているのが、ファッションの大量生産、大量消費です。日本だけでも年間10億着を超える衣服が廃棄され、過剰在庫が問題になっています。近年では、企業や消費者の【SDGs】への関心が高まり、生産量のコントロールをはじめ、リサイクル、オフプライスストアが注目されております。この問題は「12」つくる責任つかう責任はもちろんのこと、下記に明記する環境問題や労働問題にも関係すると言えます。

  • 環境問題

廃棄する際の焼却処分で排出されるCO2や、服の素材の綿花栽培による大量の農薬(化学物質)による環境問題は深刻です。それらの問題に取り組むべく、ファッション業界ではリサイクルや環境に配慮した素材開発に取り組んだり、無農薬の綿花栽培(オーガニックコットン)を使用したりと取り組む企業も増えてきています。この問題は「13~15」の地球環境に対する内容に当てはまります。

  • 労働問題

多くのアパレル企業は途上国への仕事提供に貢献しているが、労働コストを削減することで安価な服の販売を実現している。その為労働問題が深刻化している。近年では長時間労働や労働環境な労働者の基本的な人権を守ることも重要視されており、多くのアパレルが労働者や環境に配慮した生産方法に移行もしています。この問題は「7~12」の経済的・社会的な豊かさに関する内容や人権問題にまで広く当てはまります。

4:SAISAとSDGs

【SDGs】についてファッション業界との関係性を説明しましたが、実際にSAISAではどのようにSGDsを取り組んでいるかも最後に説明します。SAISAは素材に非常に拘りを持っており、ポリエステルをペットボトル由来のリサイクルされた糸を使用し、綿もすべてオーガニックコットンを使用しております。染色においても化学染料に頼らず、自然由来の染料を使用。また、梱包素材にも再生紙を使用するなど環境配慮した素材を使用しております。またビニールは生分解可能なビニールを使用し、タグには地元の越前和紙も使用しています。未来へつながる取り組みを目指しています。